かりあの読書レビュー

読んだ本のレビューを書いてます

ナチズムの時代/山本秀行

 

 

圧倒的感想

 

なんだこのタイトル。自分でもよくわからんが、とにかくこの本に関してはもう読んだ感想しかないと思って……ww

 

ナチス」。こう聞くだけで日本人は何を思うだろうか。私が思うに多くの人は「アンネ・フランク」だったり「ユダヤ人迫害」を一番に思うだろう。

しかし、日本人はナチスドイツの時代をあまり知らない気がする。

というのも、どうにも断片的に誇張された情報しか持ってないのではないだろうか。かくいう私もそんな日本人ではある。

しかし、以前

 

 

 

ヒトラーナチス・ドイツ』を読んだときにも同じように感じたが、あの時代、ドイツで何が起こっていたのかを自分が知らなすぎることに気づかされた。今回、本書は、この『ヒトラーナチス・ドイツ』ほどの詳細はないものの、情報がコンパクトにまとめられていて、入門としてはかなりいい。文章をわかりやすかった。

 

 

ナチ党と国民

 

まずナチ党は国民に支持されていたのだろうか。

この答えはイエスでありノーと言える。

というのも、まずナチ党は虎視眈々と戦争へ向けての準備をしていたわけだが、それを国民には伏せていたらしい。

当時の国民ももちろん戦争を望んでいたわけはないので、戦争をしようとする党を支持するわけもない。なので、ナチ党は決算の公表を控えるようになったという。

しかし、かなり長い間引きずっていた問題の一つである「失業」に関して、ナチ党が数年で解消したため、この党を支持し、当時を良い時代だったと振り返る人も戦後も多かったらしい。

 

 

ホロコーストはなぜ起こったのか

 

第一に、私たちは当時、反ユダヤ主義を掲げていた党こそが唯一ナチ党の特徴だと思い込んでしまっているかもしれないが、本書によると

 当時、反ユダヤ主義を掲げ、労働者の獲得をめざした国粋結社は、バイエルンだけでも四五をこえ、全国では三〇〇以上を数えたといわれる。ナチ党は、けっして例外的なものではなかったわけである。 (4ページ)

 これを読むとまず一つの思い込みが覆される。

そしてもう一つ。

知っている人は知っている情報だと思うが、ホロコースト自体、最近になってわかった情報によると、ヒトラーユダヤ人絶滅を命じた証拠が見つからないらしい。

そもそも、あの悲惨な事件は最初から計画されていたことではないという事実も本書には詳しく書いてある。

 

 

日本に似てる……?

 

当時のドイツはかなりの全体主義であった。

個人より社会重視であり、本書を読めば読むほど何となく恐ろしくなる。

ナチ党は今にしてみればかなり似非科学を掲げていた面もあり、いまの時代にそれで通用するところはないだろうけれども、最近の反韓感情やヘイトスピーチ問題、「日本すごい!」という誇張したテレビ番組を見たりしていると、わずかにナチスドイツ時代がよぎるのである。

 

スポンサーリンク