本のなかを旅する日々〜かりあの読書日記〜

本大好きのその周辺。思ったことや読んだこと。

陰陽師 飛天ノ巻/夢枕獏

 

 

 

 

各話あらすじ

 

・天邪鬼
菅原文時が女のもとへ通おうとしていた。山の中のある一部にさしかかったとき、そこに1人の子供が裸で立っていることに気づく。明らかに人間ではない。
また別の時、僧侶の玄徳の身にも摩訶不思議なことが起きていた。

 

・下衆法師
博雅の知り合い、絵師の寒水翁は窮地に追い込まれていた。
外術を生業としている青猿法師に魅せられて、弟子入りを申し込む。しかしこの青猿法師がとんでもない者であった。トラブルに巻き込まれた寒水翁を救うため、博雅と晴明は彼を救おうとする。うまくいくのだろうか…。

 

・陀羅尼仙
僧の明智は尊勝陀羅尼を誦して眠ると誰かが自分を呼ぶ声がする。目を開くとそこには1人の僧侶が明智を覗き込んでいた。晴明は明智を訪れるこの僧侶の正体を突き止める依頼を受ける。そこで明智についてのある秘密もわかってしまう。

 

・露と答へて
源博雅は、藤原兼家についての話を土産に晴明の家を訪れる。兼家がなんと百鬼夜行に出くわしてしまったというのだ。兼家の女房は彼が鬼の瘴気に当てられているのではないかと心配し、晴明と仲のいい博雅に、兼家を見てもらうよう依頼する。しかし晴明は博雅の話を聞き、すでにあることを見抜いていた。

 

・鬼小町
陰陽師シリーズの中ではひときわ異色を放つ一作。如水法師という老法師が暮らす小さな寺に、一人の老女が毎日花を活けに訪れる。不思議に思うものの声かけずにいること二年。その間も老女は毎日通ってくる。堪りかねて二年目に声をかけたことをきっかけに如水は一つの悩ましい問題に巻き込まれてしまう。

 

・桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと
源高明の桃薗邸である夜、柱から一本の白い稚児の手が這い出てきて人を招くという。その話を聞いた博雅は晴明に解決の依頼をしに行く。

 

源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと
博雅が主人公の不思議な一編。三条東堀川橋が最近怪異が出るとの噂を耳にする。博雅はなんやかんやの末に堀川橋の怪異を調べに行くことになるのだが…。

 

 

感想

 

うーん、今回も面白かった。特に今作は前回とはうって変わって、ただただ晴明と博雅が妖退治をするだけの話じゃなく、しみじみと悲しいような話もあった。

それにしても博雅は琵琶だけでなく笛も上手なんだなー。あとやっぱりただの武士ではなく、高貴な生まれの人だったらしい。ますます好きだ、博雅…!

今回私が一番好きだった話は「下衆法師」!ダントツで大好きだった。陰陽師らしい薄気味悪さとほんのり恐いストーリー…ものすごい好きな話だった。陰陽師シリーズ、必ず一話は自分好みの話があって楽しい。

 

 

 

 

 

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