かりあの読書レビュー

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二都物語(上)(下) / ディケンズ

【文庫版】Kindle版のリンクは記事の下にあります

 

 

 

 

 

 

 

ううううー……面白かった!特に下巻!

 

 

あらすじ

 

フランス革命の足音が近づく時代。フランスとイギリスに二人の男がいた。

一人はフランスの亡命貴族。そしてもう一人はイギリスの酒びたりの弁護士。

二人の運命は奇妙に交わる。

 

 

私情を挟んだ登場人物紹介

 

チャールズ・ダーネイ

この小説のもはや主人公的な存在。フランスの亡命貴族。カートンに顔がそっくり。自分の一族が嫌になり貴族の身分を捨ててイギリスに亡命。

 

マネット先生

この人もよく出てくる。ある理由で革命以前にフランスで監禁、釈放され、精神錯乱状態のところをロリー氏に助けられる。いろいろと複雑なお人。再会した娘ルーシーを溺愛。

 

ルーシー・マネット

マネット先生の娘。マネット先生が死んでると思いこんだまま17、8ぐらいまで生きてきた。再会後は父娘仲良好。のちにダーネイの妻になる。

 

シドニー・カートン

私の大好きなカートン。もう痺れる男だぜ、カートン。ダーネイに顔がそっくり。イギリスの飲んだくれの弁護士。ダメそうに見えてそうじゃないかっこいい人物。

 

ムッシュー・ドファルジュ

パリの酒場の亭主。革命の地区リーダーみたいなものなのかな?詳しいこたわからんけどとにかくリーダー。

 

マダム・ドファルジュ

酒場の女将。ムッシュー・ドファルジュの妻。この人、マジで嫌い!!!

 

ジャーヴィス・ロリー

テルソン銀行の行員。結構年がいってるけど独り者。でも家族のようにマネット家に尽力するめちゃくちゃ良いおじいさん。ロリー氏大好き。

 

感想

 

この小説は、誰が主人公なのかよくわからないような構成になっていると思う。仮に決めるとすればそれはダーネイかなぁという気がしないでもないが、出ずっぱりでもないし、いない間もめためた話が動いていくし、そうすると主人公と言えるほど重要でもない。カートンだって主人公と言えそうだけど出ないことが多い。マネット先生は終始出ずっぱりだけど彼が主人公というほどでもないし、とするとこの小説は主人公と呼べる人物が不在であり、みんなが主人公とも言えるなあと思いながら読んだ。

 

残念ながらフランス革命に関して不勉強なまま読んだので、もっと知っていたらより一層面白く読めただろうなぁと少し悔しい。

それでもそんな私でも、もう下巻は一気読み。当時の荒々しく恐ろしい雰囲気がめちゃくちゃ伝わってきてどんどん読んでしまう。

それにしてもこれを読む限りじゃ、いくら革命といえど、どっちが悪なのか善なのかわからない状況だよなぁと思う…。結局そこまでやる必要のないところまでやってしまっているあたり、集団の理性がまったくきかなくなっている証拠だ。人間とはとことん度し難い存在だなぁ。

 

文章がやや堅苦しいがだんだん慣れてくるし、読み終わってみればこの小説にはあの文体じゃなければダメだったんだと気付かされる。

良い読書体験。古典の名作をまた一つ、自分の人生に取り込むことができた幸せを噛み締めておりますなう。

 

 

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