本のなかを旅する日々〜かりあの読書日記〜

本大好きのその周辺。思ったことや読んだこと。

沈黙の書 / 乾石智子

 

 

 

 

 

ぐえ〜〜〜!!!はちゃめちゃに面白かったぞぉ〜!!

 

 

あらすじ

 

<風森村>に生まれた<風の息子>。彼はそう名付けられる。風を自在に操れるその子供の肩に大きな試練がのしかかる。火の時代。世界の終焉。それらは容赦無く<風の息子>を飲み込んでいく。彼はいかにしてその試練に立ち向かうのか。そして、幼き日に手渡された「沈黙の書」。それは<風の息子>をどこに導いていくのか…。

 

 

ラストがすごい

 

さすが乾石智子…。

もう、そうとしか言いようがない。圧巻である。

乾石智子の作品を読むのは、多分約3年ぶり…。忘れ果てていたが、彼女の作品はそうだったのだ。圧倒的世界観。息を呑む展開。荘厳なラスト。

特にやっぱラストすげえよ…。心が動くというか、ぎゅっと掴まれるような感動を覚える箇所がいくつもある。

終わりの方を読んだら「これは再読する本!!」と確信。とにかく後半がすごい。

 

 

全体の感想

 

久しぶりに読んだけどやっぱり彼女の作品はいいな〜。そしてファンタジーはいいな〜。

今回の主人公<風の息子>はなかなかひどい人生を送る。戦いには巻き込まれるし、人に利用されまくるし、自分の生き方にものすごく悩みながら生きていく。その様が、どことなく、ロビン・ホブの<ファーシーア・シリーズ>のフィッツに重なってしまうことが多かった。あの作品は名作中の名作ファンタジーだけれども、今回のこの『沈黙の書』も国内ファンタジーの名作だと思って間違いない。

 

今作の登場人物たちの名前はちょっと変わってるなぁと思ったのが印象に強い。

主人公は<風の息子>。

幼馴染たちは<雨の娘>に<三日月の望み>。

弟は<山をまたぐウサギ>。

それぞれがそれぞれに与えられた能力を持っている。

<風森村>の村人全員がそのような名を持ち、それぞれが名に示された能力で生計を立てている。

そんな村にやってくる戦争の足音。崩されていく平和な日常の描写が悲しい。

 

ここ最近少し読書スランプに陥っていて、「物語は読めないかも…」なんて思っていた時、この小説を思わず手に取ったのはもはや神様の導きではないかとすら思える。それくらいのめり込んで読めたし、読書スランプ、払拭!!

上でも書いたけど、とにかくラストがあまりにも良くて、読書の楽しみと醍醐味はコレだよ!と改めて思わされた。

はぁ〜心から読めてよかったと思う作品に出会えて幸せな時間を過ごせた。

実はまだ乾石作品は3、4冊積んでいる。今刊行中の続き物、『紐結びの魔導師』シリーズは2冊とも持っているけど、まだ読んでない。これもまた追いかけていける楽しみがある。

 

 

 

 

あと二段組で分厚い『滅びの鐘』もまだ読んでない!

 

 

 

読まねば!

 

それではまた。

 

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