本のなかを旅する日々〜かりあの読書日記〜

本大好きのその周辺。思ったことや読んだこと。

中世ヨーロッパの生活誌<後半>

 

 

 

これは絶対的に初心者が楽しめる中世史入門!

★5

 

感想

 

いきなり感想です。

 

結構長い期間をかけてチビチビ読み進めていたのだけれど、後半はもう200ページほどあっというまに読んでしまった。

書き方がわかりやすい上に、学術書というほど硬くもないので、当時の人々の生活が脳内に浮かんでくるかのようで、小説を読むのと同じくらい楽しい読書体験であった。

 

前半にもアレコレ書いたけれども、とりあえずこの本から学んだことを少し書いてみようと思う。

正直、学んだことがあまりにも多く、そして張った付箋も膨大!

なのでここに書くのはほんの一部という感じです。

 

・ペストの原因は黒色ネズミ

これは益獣も害獣も見境なく殺したのが増えた原因だということが書いてあった。

14世紀にペストの流行で人口が激減した後に、開墾地が放置された結果、それまで崩壊しかけていた森や藪が回復したとあるので、当時がどれだけ自然を見境なく破壊していたのかがわかる。

 

・中世人の摂取栄養素のほとんどを占めていたのが炭水化物。

中世人はとにかく基本は穀物が栄養だったらしい。

しかし、イスラム圏に比べたらよく肉を食べ、その傾向が特に強まったのは中世末からだということ

 

・これが面白い話なので引用

A型は天然痘に対して弱く、O型はペストに対して弱いという考察は、かなりの留保をつけたうえで、つぎのような推測を可能にしてくれる。すなわち、初期中世の天然痘のためにA型人口が減り、今日も西欧の多くの地域でそうであるように、O型人口が多数派になった、1348年のペスト大流行でO型の人口が多く犠牲になったが、B型が多かったハンガリー人は、ヨーロッパの他の地域に較べてずっと強い抵抗力を示した。(58頁

 

・精神錯乱の発作を起こす人はたちまち「悪魔憑き」とされた。

これは当時、栄養不足やビタミン不足などのために、精神的トラブルは多く見られた。

ドイツでは自分のことを狼と思い込む「狼化妄想」が見られたが、研究の結果、これは飢饉と関連のあることが明らかに。

 

 

などなど、とにかく全体を通してこの調子。

面白くないわけがない。

見た目はかなり厳ついし、分厚いしで、初学者がひるむ様相をしているけれど、これがなかなかどうして、読み始めるとそこらへんの入門書よりわかりやすい!

ぶっちゃけ、入門書はこれ一冊で十分じゃないかしらとすら思う。

ここから特に気になったところへ発展していける。

大事なとこは線を引っ張ったり、付箋をつけたりしているので、私はこれを何度も読んで、ある程度大事な基本的なところはしっかり頭に入れてから、発展的な、もうちょっとクローズアップされたものを読んでいきたいと思う。

それにしても本当に中世史って面白いなー。というか歴史って面白いよね。

大好き!

 

それではまたー。

 

   

 

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